お母さんは子供を連れては美容室に来にくいのか…?

お母さんは子供を連れて美容室に来にくいのか?


本日最後にご来店のお母さんは3歳と1歳のお子さんを連れてのご来店でした。

teteへは今回が2回目の来店です。

ご主人さんは出張が多く、休みも週1日しかない、事もあり前回来店時もお子様を連れてのご来店でした。


お話をしているうちに、昨年末にお電話を頂いてた様でしたが、こちらの予約が満席で一度ご予約をお断りしてしまったみたいで、

その時に他の美容室に行かれたそうです。


子供と一緒に行けるお店を探さないといけないので、

「キッズスペースあり」

の美容室で探されたそうです。


そのお店はキッズスペースも区分けがきちんとしてあり設備もウチのお店より整った環境のお店だったそうです。

ただ、キッズスペースにずっと子供がいるわけでもなく、

カラーリング中のお母さんのところへ行ってみたり、

作業中のワゴンを触ってみたり、

商品触ってみたり、

スタッフに話しかけてみたり、

ちょこちょこ遊んでたみたいです。


そのお店は子供が遊んでても、

基本スルーだった様で、

子供に話しかけてあげるわけでもなく、

手が空いてるスタッフが遊んでくれるわけでもなく、

お母さんからはそのお店のスタッフがそっけない風に見えた様です。



カラーリング中のカラーカップに3歳の子(女の子)が手を伸ばそうとした時に、

キツく怒られたみたいで、

ずっとお母さんの膝でギャン泣きだったそうです。


好奇心旺盛な女の子、

美容室でお母さんがしてることに興味が出るのは自然な事と思います。


小さい女の子がお母さんのメイク道具で真似事をしてみるみたいに…


3歳の子を相手に強く怒るのは同じ子を持つ親としては少々憤りを感じました。


強く怒らなければならないケースはあるかもしれません、

ただ、このケースは美容師サイドの未熟さに落ち度があると思います。




そもそも、来店時に子供がいることは認知できているはずなので、その事を当然頭に入れて仕事をします。

技術中に子供が近づいてくる事もあるだろうから、常に周りに気を配りながら自分も動きます。




先ほどのカラーカップのケースでは、

子供が近づいて来た事をまず察知しなければなりません、

そのあと、カラーカップが置いてあるワゴンで止まったら、先に話しかける。

「これはねー、お母さんの髪の毛をキレイキレイにするクリームなんだよー」

とか、

「これに触るとお手手が痛くなるから離れててねー」

とか、

「おいしそうでしよー、ヨーグルトみたいな?でも食べれないからねーー」

とか、

先に子供に話しかけてあげる事が大切だと思います。



子供がやらかしたいけない事(怒られる様な事)に対処するのではなく、

子供がやらかさない様に先に誘導しとかなければいけません。


スタイリストであれ、アシスタントであれ、

それぐらい視野を広げて仕事をするのは最低限のレベルだと思ってます。


だって、これから先、売れる美容師になろうと思ったら何人も同時にお客様をストレスフリーの状態で接客しなければなりません。




このお客様が前回行かれた美容室では残念な思いをされたと思います。

同じ美容師としても、とても残念です。



ただ、子供に愛されない美容師がいる美容室は人気店にはなれないと思ってます。

それだけ、狭い視野でしか仕事ができないからです。

このサロンワークでお母さんを失客するっていう直接的な理由もありますが、

こういう視野の狭さってのはデザインの狭さにも関わってきます。


つまり、仕事自体が何かと「狭い」


デザインの幅が狭い、

自分しか見えてない、

目の前のお客さんしか見てない、

次のお客さんの来店時間がわかってない、

新しい技術に興味を持たない、

時計を見ない、


などなど…

「視野の狭さが起こす弊害」は山のようにあります。


改めて、自分自身も気を引き締めて自戒とします。


最後に、僕自身は結構子供に嫌われるタイプです囧

Kenzo.jp

NICOLE Inc.代表 teteスタイリスト 高橋健治 http://tete-hair.com hairstyleはlifestyleだと思ってます。 最良のhairstyleを作るには相手のlifestyleを知ってないと納得できるモノは作れません。 人との繋がりを優しく大切に… お問い合わせは下記メールまで tete@nicoleinc.jp